[741]震源

『宮城県の地震災害に遭われた方へお見舞い申し上げます』

今日は何気なく言葉として使っていますがじつはよくわからない「震源」について。

地球の表面は厚さ約10kmのプレートといわれる岩盤に覆われています。日本にはそのプレート同士の交差が集中しており、特に太平洋プレートが陸のプレートに交わり下にもぐりこんでいるところが日本海溝です。

プレートは全地球上では10数枚ほどあり、それぞれが違う方向に年間数センチのスピードで動いています。日本海溝で交わったプレートはばねに押されるようにたわみ、耐え切れなくなっていずれ弾けます。そのときに起きるのが地震です。

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2011年3月11日に起こった東日本大震災では我がつくば市も震度6弱に見舞われた。屋根瓦は落ち、室内は足の踏み場もないほど散乱

岩盤に段々エネルギーが溜まり耐え切れなくなって弾けたそのときに岩盤が破壊されますが、この破壊が始まった点を「震源」といい、その真上にあたる地表の地点を「震央」といいます。破壊は震源から始まって面状に広がりますがこの破壊の広がった領域を「震源域」と呼びます。地震の揺れは震源域から出る地震波によるものです。破壊の強さの度合いはマグニチュードですね。

さて、震源から発生する地震波は、「疎密波(P波)」と「せん断波(S波)」の2種類があります。疎密波は縦に揺れるため縦波とも呼ばれています。せん断波は横波と呼ばれています。

地震が発生した時はこれら2種類の波は同時に発生するのですが、疎密波(P波)はせん断波(S波)よりも地盤を伝わる速度が速く、地震時に先に感じるものが縦波でその後に来るのが横波となります。震源から近いとこれらが一緒に来るのでわかりませんが、震源から遠いと縦波と横波ははっきり区別して感じとれます。つまりそういう時はそれだけ震源が遠いということです。

ちなみにここ茨城県は平地が多いためよく地鳴りがします。地鳴りは地震の振動が音として聞こえる現象をいい、震源が浅い場合によく起こるようです。地震波のP波は音と同じ性質を持っているので、数十ヘルツ以上のものは、空気中に出ると人間に聞こえる音として伝わっていき、その音が地鳴りとして聞こえるというわけです。

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